神奈川県大和市(人口:平成30年6月 約23万5千人)は、平成28年7月から始めた「葬儀生前契約支援事業」の対象者を拡大し「おひとり様などの終活支援事業」としてリニューアルすると発表しました。
(「平成30年5月市長定例記者会見資料」http://www.city.yamato.lg.jp/web/kouhou/kaiken30-5.html)
従来の「葬儀生前契約支援事業」の概略は、以下の通りです。
「自分で葬儀、納骨の段取りをしておきたい」と考える人が、市に相談すると、市が協力葬祭事業者を紹介してくれます。事業者と生前契約締結後、そのことを市に登録します。市は、登録者の情報を管理し、定期的に安否確認を実施します。登録者の死後、生前契約が実行されます。また、事前に希望すれば、市が登録者の知人などへ死亡の事実やお墓の場所などの情報を連絡してくれるというものです。
これまでこの支援を受けられるのは、生活にゆとりがなく、葬儀を行う身寄りがない一人暮らしの人、夫婦や兄弟姉妹のみで暮らす人に限られていました。
今回のリニューアルで、経済的な状況や親族の有無は問われなくなりました。また、葬儀プランは、葬祭扶助基準(20万6千円)を上限に提案されていましたが、この上限がなくなり、相談者の意向が反映されやすくなりました。
今後はさらに、市が、死後の遺品整理や各種契約の解除など決め細かく相談を受け、適切な関係機関につなぐところまで支援を広げます。市が、「わたしの終活コンシェルジュ」の役割を果たすとのことです。
行政と民間事業者が協力し、市民のニーズに先手で対応しているところが、素晴らしいと思います。